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6月17日「美術をわかりたい人のために、あえて美術の歴史をさかのぼる講座」蔵屋美香さん

こんにちは!Think School 事務局です!

本日は、横浜美術館館長の蔵屋美香さんをお招きして、「美術をわかりたい人のために、あえて美術の歴史をさかのぼる講座」を授業して頂きました!

はじめに、「美術をわかりたい人のために 絵画の見方、プチ講座」を授業していただきました!


絵画にはよく感動しろ、など言われますよね。でも作者のこともテーマのことも知らないし・・・といった理由で、感動できない作品が個人個人であるのは確かです。


ですが絵画には見方のルールがあるそう。

まずその1に、構図を見ること。三角形の構図だったり、対角線の構図、画面の分割の仕方などですね。

その2に、色の組み立て方を見ること。明度や彩度、寒色か暖色か、補色は何色か・・・。

その3に、かたちの組み立て方を見ること。大きいのか小さいのか、直線的か曲線かなどです。


このように、作者の人生やテーマではなく、

目の前の情報のみで絵画を見る方法を「フォーマリズム(形式主義)」と言います。

これなら絵画見方も変わりそうですよね。


絵画を見るのは難しい・・・と思っている人でも、これなら絵画に何か関心が持てるのではないでしょうか?


皆さんなるほど・・・と言う面持ちでした。

次に本格的に「美術をわかりたい人のために、あえて美術の歴史をさかのぼる講座」のスタートです。


そもそも「現代」美術ってなんだろう?という疑問から始まります。


「現代美術」とは英語で「Contemporary Art(いま、同時代の美術)」と言う意味です。

と言うことは、「現代(いま)」の時代に作られたものは、すべて「現代美術」なのでしょうか?


ここで蔵屋さんの捉え方をお教えいただきます。

【このレクチャーでは「現代美術」を:100年前の「現代美術のご先祖さま」の動向を受け継ぎ、伝統的な絵画、彫刻だけでなく、パフォーマンスやヴィデオなど、多様なアートのあり方が登場した1960年代以降に作られた作品のこと、と捉えます】(引用)


「現代(いま)」に作られたから「現代美術」なのではなく、「現代美術」には大体こんな系統という暗黙の了解があるのだそう。


皆さん、メモを取るなどして真面目に取り組んでおります・・・!


では現代美術を理解するため、100年の美術の流れを見ていきます!


①1910〜20年代:「現代美術」のご先祖「抽象絵画」「ダダイズム」「シュルレアリスム」

②1950年代:アートの舞台、アメリカへ 「抽象表現主義」「フォーマリズム」

③1960年代:大衆文化、アートの中へ 「ポップアート」

④1970年代:なるべくモノを作らないアート 「ミニマリズム」「作者の死」「コンセプチュアル・アート」

                     「プロセス・アート」「アースワークス」「都市のプロジェクト」

(ミニマリズムという言葉は現在の少しの家具で暮らすお部屋づくりをしている人にも当てはまる言葉ですよね)

⑤1980〜90年代:やっぱり描きたい 「絵画の復権」ーコンセプトとしての絵画、小さな物語

⑥1990年代:小さなコミュニティ 「関係性の美学」

 1990〜2000年代:その頃日本では・・・「地域おこし」「都市型芸術祭」

⑦2000〜2010年代:「ソーシャリー・エンゲージド・アート(SEA)」

         その頃日本では・・・地震の後で 3.11の衝撃

⑧2010年代〜:地球とつきあう 「人新世」


上記の8つに分類された時代の流れで、アートはこの100年でどんどん領域を広げているのがわかりますね。

また、アーティストから観客へと主人公が交代しています。

扱う問題も、個人→社会→人間以外の生物を含めた地球環境へと拡大したようです。


100年の歴史を授業では絵画などの作品とともに見ていきましたが、アートへの捉え方が変化した人も多かったと思います。

また、様々な作品を鑑賞できたこともあり、自分の目指したい分野を考えたり、アートとは何か深掘りしたり、表現や考え方、アイデアを新たに生むことができたのではないでしょうか?


次に番外編として、世界の国際芸術祭について紹介頂きました。

はじめに「シャルジャ・ビエンナーレ」。アラブ首長国連邦で行われました。

次に「コチ・ムジリス・ビエンナーレ」。南インドケーララ州で行われました。


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以上で濃密な講義が終了しました。

現代アートを少しでも理解できるようになったのではないでしょうか?

貴重な蔵屋さんの様々なお話は聞いていて非常に惹きつけられるものがありました!

またお話を聞くことができる機会があれば良いですね!






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