2024年度制作コースカリキュラム
アーティストやキュレーターから作品制作とプレゼンテーションの基礎を学ぶ
まちづくりとアートの入口
Introduction/導入
2024年
6/15「オリエンテーション」
15:00-18:00(合同講座)
内川亜紀(札幌駅前通まちづくり株式会社 代表取締役社長)
今村育子(美術家/札幌駅前通まちづくり株式会社)
高橋喜代史(美術家/一般社団法人PROJECTA ディレクター)
6/22「まちづくりについて、個人年表、協働すること」
15:00-18:00(合同講座)
酒井秀治(北海道教育大学岩見沢校美術文化専攻准教授)
7/13「現代アート入門講座」
15:00-18:00(合同講座)
高橋喜代史(美術家/一般社団法人PROJECTA ディレクター)
多様な表現手法を知る
Search/探索
7/20「絵画の入り口」
16:00-18:00
山本雄基(画家)
8/3「写真と現代美術」
13:00-15:00
今義典(美術家/札幌大谷大学 写真映像専攻 教授)
8/10「1階づくりはまちづくり-マイパブリックとグランドレベル-」
15:00-18:00(合同講座)
田中元子(株式会社グランドレベル代表取締役社長)
8/24(仮)「岐路に立ち、先行きを考える——これまでの思考とこれからの実践」(仮)
15:00-18:00(合同講座)
田中功起(アーティスト)
9/14「「私」と「何か」からなるパフォーマンス」
16:00-18:00
高橋喜代史(美術家/一般社団法人PROJECTA ディレクター)
9/21「天才ハイスクール!!!!」
14:00-19:00(合同講座)
卯城竜太(Chim↑Pom from Smappa!Group メンバー)
9/22「室蘭周辺バスツアー」
9:00-18:00(予定)
※参加費別途・任意参加になります。
10/5「アートがひらく地域の可能性 別府での取り組みより」
15:00-18:00
山出淳也(アーティスト/プロデューサー/Yamaide Art Office 株式会社 代表取締役)
10/19「展覧会のつくりかた」
16:00-18:00
木村絵理子(弘前れんが倉庫美術館館長)
11/9〜10「東京視察研修」
※参加費別途・任意参加になります。
11/23「空間と彫刻 ー在り方についてー」
15:00-18:00
久門剛史(美術作家)
11/30「再構築的表現としての映像」
16:00-18:00
大島慶太郎(映像作家)
12/7〜8 企画・制作合同合宿
※参加費別途・任意参加になります
12/14「卒業制作にむけて(制作)」
16:00-18:00
今村育子(美術家/札幌駅前通まちづくり株式会社)
高橋喜代史(美術家/一般社団法人PROJECTA ディレクター)
12/21「未定」
16:00-18:00
松田将英(現代美術家)
自分の作品を制作・発表する
Output/発表
2025年
2/8「学芸員の仕事ー地域の美術を見つめ位置づけていく使命のもとに(仮)」
1/11「制作とプレゼンテーション」
16:00-18:00
風間天心(美術家/僧侶)
1/18「卒業制作にむけて(展示会場の配置)」
16:00-18:00
今村育子(美術家/札幌駅前通まちづくり株式会社)
高橋喜代史(美術家/一般社団法人PROJECTA ディレクター)
16:00-18:00
吉崎元章(本新記念札幌彫刻美術館館長)
2/22「作品制作について」
16:00-18:00
鈴木涼子(美術家)
3/8「卒業制作にむけて(コンセプト・展示方法について)」
16:00-18:00
今村育子(美術家/札幌駅前通まちづくり株式会社)
高橋喜代史(美術家/一般社団法人PROJECTA ディレクター)
3/22「卒業制作展 講評」
14:30-16:30
今村育子(美術家/札幌駅前通まちづくり株式会社)
高橋喜代史(美術家/一般社団法人PROJECTA ディレクター)
3/22「修了式とふりかえり」
17:30-18:00
今村育子(美術家/札幌駅前通まちづくり株式会社)
高橋喜代史(美術家/一般社団法人PROJECTA ディレクター)
※スケジュールは変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
主任講師のご紹介
1年間を通じてシンクスクールを担当し、講座や受講生の進捗に応じてアドバイスを行います。
今村育子 | アーティスト/札幌駅前通まちづくり株式会社
2006年より、人と人、人と物などの「間(あいだ)」についての関心から、光のグラデーションをモチーフにインスタレーション作品を制作し、国内外で展示を行う。主な展覧会に2022年「RIMOKON」Artothek,PLATFORM(ミュンヘン)、2019年「第7回札幌500m美術館賞入選展」500m美術館(札幌)、2017年「家族の肖像」本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌)、2016年「ともにいること ともにあること」北海道立近代美術館(札幌)、2014年「札幌国際芸術祭2014」500m美術館(札幌)、2011年「Living Art」札幌芸術の森美術館(札幌)など。2011年より札幌駅前通まちづくり株式会社へ入社し、「シンクスクール」「テラス計画」「パラレルミュージアム」などの企画を担当する。https://www.imamuraikuko.com
高橋喜代史 | 美術家/一般社団法人PROJECTA
1974年北海道生まれ。異なる文化や言語を組みあわせることで、境界や領域を考察する作品を制作している。近年は人々の関心/無関心にまつわる映像インスタレーションを発表。主な展覧会として、フランス、ニュージーランド、北アイルランドでの個展、カナダ、ドイツ、中国でのグループ展など札幌を拠点に国内外で活動。1995年ヤングマガジン奨励賞、2000年ビッグコミックスピリッツ努力賞、2010年JRタワー「アートボックス」グランプリ。2012年より、500m美術館の展示企画、札幌駅前通地下歩行空間でのPublic Art Research Center [PARC]やThink Schoolなどの企画や運営を行う。2015年一般社団法人PROJECTA設立。
https://takahashikiyoshi.com/
ゲスト講師のご紹介
各授業にゲストとして参加し、それぞれの経験と知識を活かしたレクチャーやワークショップを行います。
内川亜紀| 札幌駅前通まちづくり株式会社 代表取締役社長
茨城県生まれ。歴史的建造物の保存・活用に関する調査活動などを行ったのち、石塚計画デザイン事務所に入社。その後2010年9月の「札幌駅前通まちづくり株式会社」設立時より勤務し2024年より現職。一級建築士。チ・カ・ホ(札幌駅前通地下歩行空間)やアカプラ(札幌市北3条広場)などの公共空間の活用・運営など、札幌駅前通地区のエリアマネジメントに携わる。
酒井 秀治 |北海道教育大学岩見沢校美術文化専攻准教授
1975年札幌生まれ。北海道大学工学研究科を修了後、東京の都市計画コンサルタントで主に密集住宅地の再生に従事。2007年から(株)ノーザンクロスにて都心部の再開発や広場づくり、公共空間のリノベーションによるサロン・カフェづくりに関わる。2010年、都市型養蜂による地域再生活動「サッポロ・ミツバチ・プロジェクト」を設立、理事長を務める。2017年に独立、建築を主軸に多分野横断的なまちづくりに取り組む。他、市民力でまちの魅力を創造する『まちのデザイン部』にも関わる。一級建築士。
山本雄基 | 画家
1981年帯広市生まれ。2007年北海道教育大学大学院修了。2012-13年札幌市文化芸術振興助成金によるベルリン滞在。2017年-naebono art studio共同運営。現在札幌在住。第30回ホルベインスカラシップ奨学生(2015年)、第5回大黒屋現代アート公募展 大賞受賞(板室温泉大黒屋/2010年)。主な展覧会に、山本雄基展(OIL by 美術手帖ギャラリー/2021年)、Endless.-山本雄基・牧田愛・木下玲子-(Tokyo International Gallery/2021年)、PLACE OF HELLO(Mikiko Sato Gallery/ 2020年)、Flatten Image-山本雄基・浦川大志展-(ギャラリー門馬/2019年)、VOCA展2014(上野の森美術館/2014年)、道東アートファイル2013(帯広美術館/2013年)など。
今義典 |美術家/大学教員(札幌大谷大学 写真映像専攻 教授)
北海道士別生まれ富良野育ち。大学学部での専攻は油画、大学院では写真表現、留学先のドイツでは主に写真と彫刻・インスタレーションなど。東京芸藝大学写真センター6年勤務の後、札幌大谷大学のメディアアートコース設立に携わり、現在同大学写真・映像・メディアアート専攻教員。国内外での展覧会履歴はHP参照のこと。近年では札幌市指定文化財旧永山武四郎邸を全館使用し写真展”Future is in the Past”のディレクターを務めた。他企画ではD/J Brand展(東京藝大美術館2005),写真で語るII,III(90年代)がある。
田中元子|株式会社グランドレベル代表取締役社長
建築コミュニケーターとして建築関係のメディアづくりに従事後、2016年「1階づくりはまちづくり」をモットーとする株式会社グランドレベルを設立、2018年私設公民館として「喫茶ランドリー」を開業、同年グッドデザイン特別賞グッドフォーカス賞(地域社会デザイン)。設計コンサルティングやプロデュースなどを全国で手がける。主な著書に「マイパブリックとグランドレベル」「1階革命」(晶文社)ほか。
田中功起|アーティスト
1975年生まれ。アーティスト。映像や執筆などによって「共に生きるとは何か」をテーマに、人々の協働や共同体のあり方を問い直す芸術実践を行う。近年は、育児とケアの視点からアートを捉え直す制作、執筆活動を続けている。 主に参加した展覧会にあいちトリエンナーレ(2019)、ミュンスター彫刻プロジェクト(2017)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017)など。2015年にドイツ銀行によるアーティスト・オブ・ザ・イヤー、2013年に参加したヴェネチア・ビエンナーレでは日本館が特別表彰を受ける。著作、作品集に『リフレクティブ・ノート(選集)』(アートソンジェ、美術出版社、2020年/2021年)、『Precarious Practice』(Hatje Cantz、2015年)、『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局、2014年)などがある。
久門剛史|美術作家
人の営みを構成する根源的な感性や唯一性/永遠性に関心を寄せ、音や光、プログラミング、彫刻、絵画、大規模なインスタレーションなど多様な手法でコンセプチュアルな作品を発表している。作品を通じて鑑賞者の記憶や想像を共振させ、視覚や聴覚を研ぎ澄ますように促す。主な展覧会に、個展「Dear Future Person,」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA (2024年)、個展「Tsuyoshi Hisakado: Polite Existence」ジャミール・アーツ・センター、ドバイ(2023年)、「ハワイトリエンナーレ2022」ホノルル、アメリカ、個展「らせんの練習」豊田市美術館、愛知(2020年)など。主な賞歴に「京都府文化賞奨励賞」(2018年)、「メルセデス・ベンツアート・スコープ2018-2020」(2018年)、「VOCA賞」(2016年)など。
撮影:田村友一郎
卯城竜太|Chim↑Pom from Smappa!Group メンバー
Chim↑Pom from Smappa!Groupメンバー。Chim↑Pom from Smappa!Groupは、2005年に東京で結成されたアーティストコレクティブ。時代のリアルを追究し、現代社会に全力で介入したメッセージの強い作品を次々と発表。世界中の展覧会に参加するだけでなく、自らもさまざまなプロジェクトを展開する。また、東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域内で、封鎖が解除されるまで「観に行くことができない」国際展「Don’t Follow the Wind」の発案とたちあげを行い、作家としても参加、同展は2015年3月11日にスタートした。2015年、Prudential Eye AwardsでEmerging Artist of the Yearおよびデジタル・ビデオ部門の最優秀賞を受賞。ソロとしては、美学校でのクラス「天才ハイスクール‼︎‼︎」をはじめ、ネオダダイズム・オルガナイザーズの拠点だった新宿ホワイトハウスでのキュレーション、オンラインと現実空間で開催された秘匿性の高い展覧会「ダークアンデパンダン」の主催、あいちトリエンナーレ2019で閉鎖された全ての展示の再開を求めたアーティストらによる運動「ReFreedom_Aichi」など、オーガナイザーとしての活動の他、執筆などを続けている。昨年、イースト・プレスより著書「活動芸術論」を出版。
山出淳也|アーティスト / プロデューサー / Yamaide Art Office 株式会社 代表取締役
1970年大分生まれ。MoMA・PS1でのインターナショナルスタジオプログラムへの参加(2000〜01年)、文化庁在外研修員としてパリに滞在(2002〜04年)。Palais de Tokyo(パリ)や台北市立美術館での展覧会参加など、国内外でのアーティストとしてのキャリアを経て、2005年にBEPPU PROJECTを設立。以降、BEPPU PROJECTが企画し実現した1,000以上の取り組みに関わる。地方都市でのアートプロジェクトのプロデュースや企画・運営のほか、地域や企業の課題解決を図る取り組みを数多く手がけ、BEPPU PROJECTを国内有数のアートNPOに育てる。2022年3月に代表を退任し、Yamaide Art Office 株式会社を設立。 主な要職に混浴温泉世界実行委員会 総合プロデューサー(2009年~)、第33回国民文化祭・おおいた市町村事業アドバイザー、文化庁審議会文化政策部会委員(第14期~16期)、グッドデザイン賞審査委員(2019年~)など。平成20年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞(芸術振興部門)。
木村絵理子|弘前れんが倉庫美術館館長
2023年より、弘前れんが倉庫美術館副館長兼学芸統括を務め、2024年より現職。2000年より横浜美術館に勤務、2012年より2023年まで主任学芸員。2005年より2023年まで横浜トリエンナーレのキュレトリアル・チームに携わり、2020年の第7回展では企画統括を務めた。その他、關渡ビエンナーレ(2008年、台北)、釜山Sea Art Festival(2011年)など海外のプロジェクトに従事。横浜美術館での主な展覧会企画に、「昭和の肖像:写真でたどる『昭和』の人と歴史」展(2017年/2018年、アーツ前橋、2019年、National Gallery of Canadaへ巡回)、「BODY/PLAY/POLITICS」展(2016年)、 「奈良美智:君や僕にちょっと似ている」展(2012-13年、青森県立美術館、熊本市現代美術館へ巡回) など。
大島慶太郎 | 映像作家
1977年釧路市生まれ。札幌市在住。2004年北海道教育大学大学院修了。2012年ケルンメディア芸術大学(ドイツ)特別研究員。『動画構造の解体と再構築』をテーマとして映像作品の制作及び表現研究に取り組む。国内外での作品上映の他、近年は古写真や絵葉書をはじめとするビジュアル資料など、既存のイメージを素材として扱いながら実験的な映像作品を制作。上映会の企画やプリミティブな手法を基軸とする映像ワークショップなども手がける。主な上映・展示に、オーバーハウゼン国際短編映画祭、新千歳空港国際アニメーション映画祭、モスクワ実験映画祭、ロッテルダム国際映画祭、イメージフォーラムフェスティバル、苫小牧市美術博物館中庭展示「MONOGRAMS」、北海道立近代美術館特別展「北海道151年のヴンダーカンマー」など。北海道情報大学情報メディア学部准教授。
松田将英|現代美術家
ポストデジタル時代の美学を体現するコンセプチュアルアーティスト。風刺精神やユーモアを含む様々なプロジェクトは、鑑賞者に奇妙な体験を与えながら、既存の認識パラダイムの再構築を促します。近年の主な展示に「DXP―次のインターフェースへ」(金沢21世紀美術館、2023年)、「The Big Flat Now」(ドバイ フェスティバル シティ、2023年)など。2016年、「アルス・エレクトロニカ賞」優秀賞受賞。2017年渡独、2024年より札幌在住。
風間天心 | 美術家/僧侶
1976年、東川町生まれ。2006年、「第9回岡本太郎現代芸術賞」に入選。2008年、武蔵野美術大学大学院を修了。同大学パリ賞により「パリ国際芸術都市」に滞在。大本山永平寺での修行を終え、宗教と芸術の相互作用を求めて国内外で多様な活動を続けている。2015年、「Tokyo Midtown Award 2015」優秀賞。「LUMINE meets ART AWARD 2015」ウィンドウ部門 入賞。2016年、「JR TOWER ART BOX AWARD 2016」グランプリ、「第5回 札幌500m美術館賞」グランプリ。
吉崎元章|本郷新記念札幌彫刻美術館館長
1962年北海道苫前町生まれ。北海道教育大学札幌分校特設美術課程卒。札幌芸術の森に1986年のオープン時より勤務し、1990年開館の札幌芸術の森美術館に準備期から学芸員として関わり、2008年から副館長。ヴィーゲラン展などの彫刻展のほか、札幌の画家や彫刻家の回顧展、札幌の美術の歴史や現状を紹介する多くの展覧会を手がける。2016年から2年間の地域創造への派遣、2018年から3年間の札幌文化芸術交流センター SCARTSプログラムディレクターを経て、2021年4月から現職。
鈴木涼子|美術家
北海道札幌市在住。ジェンダーをテーマに、人間の欲望や社会の歪みに焦点をあてた作品を制作している。2007年文化庁の新進芸術家海外研修員としてドイツで1年間研修。2004年上海ビエンナーレ(上海美術館)、2007年「Global Feminisms」(ブルックリン美術館)、2013年「Body,Being Here」(テグ美術館)、2018年「The Women Behind」(Museum on the Seam/エルサレム)などの国際展にも多数参加。第20回東川賞特別賞、第15回道銀芸術文化奨励賞受賞、北海道立近代美術館、東京都写真美術館、上海美術館、他、多くの美術館に作品が収蔵されている。