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9/7 制作コース「「作品の見方がわからないと美術はなかなか楽しくならない。美術の歴史を知らないと現代美術も実は楽しくない。このへんを解消する講義」蔵屋美香さん

とても長いタイトル、最高です。

9/7の制作コースでは、東京国立近代美術館企画課長である蔵屋美香さんをお招きいたしました。

蔵屋さんには初年度から講師としてお越しいただいています。4度目ましてです。

作品の見方について、なかなか聞く事のできない視点のお話です。タイトルからもう楽しみでした。

まず前半は、「10年単位でざっくり見る戦後美術の歴史」をテーマに現代までの美術史のレクチャーをしていただきました。

セザンヌの作品を例に、遠近法からみる絵の面白さ。

「なんでこんなところにこんなものが!」という発見が次々と出てきます。

こういう面白さを小学校や中学校の美術教育に入れて欲しいですよね、やっているところもあるのでしょうけど。もっと広まって欲しいです。

蔵屋さんも大好きというマティスの作品について、皆で気がついた事を言っていきます。

蔵屋さんの授業では、必ず1人1回は発言する仕組みになっています。笑

後半は、「絵画のフォーマリズム分析を身に付ける」というテーマ。

ルネッサンス期に定義された一点透視法・二点透視法からはじまり、

色々な角度からみる、バラバラの細かいイメージにしてプラモデルのように組み立てていくようなキュビズムについて。

ピカソの作品などを例にご紹介いただきました。

マークロスコーの絵画などを例に、抽象絵画の面白い見方も教えてもらいました。

これは、、、本当にすごかったです。

もともと抽象画が好きな私ですが、さらに抽象画、絵画の奥深さに魅了されてしまいました。

川村記念美術館にすぐにでも飛んで行きたい!そう思わせる授業・・・・さすがです。

抽象絵画は「脳内にしか見えない空間」という言葉が印象的でした。

他にも「アート」のあり方について、時代ごとにご紹介いただきました。

社会背景と共に変化を続けるアートのあり方。アートにしかできない社会との関わり方。

これからどんなふうに変わっていくのだろうな〜、と色々な不安も思いつつ、しみじみ思ってしまいました。

3時間の長丁場、ありがとうございました。

次回9/14の制作コース講師は、森司さん( 公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京 事業推進室事業調整課長)。作品の講評を受けます。

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