7/6 制作コース「スカルプチャーのオバケのレクチャー」金氏徹平さん
7/6 制作コースの講座レポートです。
京都から、金氏徹平さん(美術家、京都市立芸術大学彫刻科専任講師)をお招きしました。
国内だけでなく海外でも多く活動をしていらっしゃる金氏さん。
昨年はPARC8に出展していただきました。
そして、今回は金氏さんにシンクススクールの講師としてお願いすることとなりました。
教室はいつもと変わり、「なえぼのアートスタジオ」にて行われました。
タイトルは「スカルプチャーのオバケのレクチャー」
前半は彫刻についてのレクチャー。
彫刻とは何か、彫刻の分かり難さなどを金氏さんの視点でお話していただいた他、時代と共に変化していく彫刻の素材について、近代彫刻の作品紹介を交えてご紹介いただきました。
後半は石膏をつかったワークショップです。
普段は、ワークショップに使う素材の買い出しからやるそうで、海外などでは、買い物からはじめることで、その国の特徴、社会背景などがわかるそうです。
面白いです。
後で石膏をかけ流すことを考え、バランスや強度もみながらそれぞれが好きなように素材を重ね接着していきます。
そして、石膏をかけます。
石膏をかけ流す行為自体も彫刻の一部と考え、「一個一個のものが、ギリギリそのものに見えなくなる、かつ、よく見るとわかる」ように。金氏流。
そして、続いては団体戦。
皆で一つの作品をつくります。
一人3つずつ、素材を置き、接着していきます。
次の人のことを考えながら・・・。なかなか苦戦していました。子供達のほうがうまくやるよ、(笑)と金氏さん。
そして、皆で一気に石膏をかけ流します。
なんだかよくわかりませんが、完成!
なかなか触れることのできない彫刻の講座、貴重な経験になったと思います。
金氏さん、大変お忙しい中来札していただきありがとうございました。
次回は企画コース・制作コース合同の講座、
7/20「社会と芸術」レクチャー、「社会問題からプロジェクトを考える」ワークショップ
講師には、工藤安代さんをお招きします。
工藤安代 | 特定非営利活動法人Art & Society研究センター 代表理事
東京生まれ。多摩美術大学卒業、南カルフォルニア大学大学院、埼玉大学大学院文化科学研究科博士後期課程を修了。民間企業にて公共・民間組織におけるアート・コミッション事業に携わった後、社会・地域における芸術文化活動の研究活動に取り組み、2009年現法人を設立。プロジェクト型アートのアーカイブ活動や都市空間を活用したプロジェクト等をおこなう。近年はソーシャリー・エンゲイジド・アートに関する研究会や展覧会等を主催。主な著作に『パブリックアート政策』、翻訳書『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門』、編集『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』等がある。http://www.art-society.com