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11/10 合同「社会を動かすアート」(工藤安代さん)

11月10日は、Art & Society研究センターより工藤安代さんをお招きして、

近年注目されるソーシャリー・エンゲイジド・アート(以下SEA)についてお話いただきました。

社会との関わりが強いアートの動向ということで、

現実のさまざまな問題とも密接につながっていきます。

ということで、今回は企画コースと制作コースの合同授業でした。

前半では、SEAの概要や歴史についてのレクチャーです。

60年代のアースワークの動向が、「サイトスペシフィック」だったのに対し、

SEAでは「イシューやオーディエンススペシフィック」に変遷した、という説明が

個人的にはわかりやすいなあと感じました。

場所の特性から、観衆や住民が抱える問題の特性へ という感じでしょうか。

それにしても、ひとえにSEAといっても、

いろいろな表現があるんですね。

死刑囚と協同し、彼らの自画像をモール街に展示するものだったり、

銃が蔓延するコミュニティで、銃を家電と交換するプロジェクトなどなど。

詳しくは、講師の工藤さんらが立ち上げているSEAのサイト、

「SEAリサーチラボ」にも紹介されているのでぜひ!

さて、後半からは自分が興味をもつ社会問題に対して、

どのようなプロジェクトを提案できるか、というワークショップを行いました。

はじめに大きく問題のジャンルごとにグループ分けをしてから、スタートします。

環境問題、子育て、教育などなどです。

みんな、あらためて自分が何に興味をもっているのか、

どういうことを考えているのかを知る、機会にもなったのかなと思います。

また、前期を通して関係性が出来ているからか、

活発に議論していましたね。

最後には、グループごとに発表します。

やっぱり制作の生徒がいるグループからは、ちょっと奇抜だったり、

変なアイデアが出てきていて、それが面白いなあと思いました。

あと、意外に教育問題について関心がある人も多いなと感じたり。

これは、次の合宿旅行で、アイデアを考える際にもつながってきそうです。

1時間半のワークショップでしたが、

最後のほうはみんなまだ話し足りない様子で、

授業後も盛り上がっていました!

後期1回目、なかなか良いスタートになったんじゃないかなあと思います。

企画コースは、前期と違い、

個人単位で企画プランを考えることが課題となります。

少しずつどんな内容がよいか、自分はどんなことができそうか、

どんなことに興味があるのか、などなど引き続き考えていってくださいねー。

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