12/1 合同「現代美術史と作品の鑑賞」(蔵屋美香さん)
12月1日は、東京国立近代美術館企画課長の蔵屋美香さんによる美術史の講義。
個人的には、2013年のベネチアビエンナーレ日本館のキュレーションが印象深いところです。
この日は、普段、大学で1年かけて教えている美術史の授業を、
ギュギュッと3時間にまとめてお話いただくとのこと!
かなり、無茶なお願いですね。頭が下がるばかりです。。。

とはいえ、さすが専門で学ばれ、現役でキュレーションに携わる蔵屋さん。
要点を抑えながら、わかりやすく美術の発展について教えてくださいました。

確かにいきなりウォーホル、ポロックなどを見せられても、
「何かどう新しかったのか」、「作者は何を考えていたのか」とか
なかなか分かりませんよね。
それに、どうやって見たらいいのか手がかりがないと楽しめない、
ということも勿論あると思います。
その点、「カメラで見るような遠近法的なものの見方に反発した」とか、
「売り買いできないような作品を作ろうとした」というように、
動機が分かると、ばらばらだった情報に筋が見えていきます。
また、深い理解があるからこそ、易しい言葉で説明できるんだなあとしみじみ。
これは今度美術館にいくとき、作品を見るときが楽しみ!

時には図解も交えつつ。
(ここではご紹介できませんが、蔵屋さんのスライド資料の中には、
ご自身で描かれた説明イラストもあり、これもなかなか可愛いのです!)
全体を通して、受講後の生徒からも、
「今までで一番面白かったかもしれない!」とか、「よくわかった!」と
いった声が上がっていました。
勿論、これまでの授業が下敷きになっているからこそだとは思いますが、
アートについて良き発見に溢れた3時間でした。