Think School 2019 講師紹介vol.2(道外編)
「講師紹介vol.2」では道外からお越しいただく工藤安代さん、平田オリザさん、窪田研二さんの3名をご紹介させていただきます。
工藤安代さんの講座は、企画と制作の合同授業です。社会に関与する美術「ソーシャリーエンゲージドアート」についてのレクチャーと関心のある社会問題についてグループごとに分かれてディスカッションを行うワークショップの二部構成です。
平田オリザさんの講座では、わかりあえないことからはじめるワークショップとレクチャーです。会話と対話の違い、東京から離れた地方にこそアートが必要とされる理由など、昨年の受講生にも大人気の講座。企画と制作の合同授業です。
窪田研二さんには、インディペンデントキュレーターの立場から「社会におけるアートの役割」と題してキュレーションについての講義となります。美術館、ギャラリー、福島の帰還困難区域などそれぞれの活動について紹介してもらいます。
Think School 2019 講師紹介vol.2(道外編)
◾️工藤安代(くどう・やすよ)|特定非営利活動法人Art & Society研究センター代表理事
講座|7/20 「社会と芸術」|レクチャー
「社会問題からプロジェクトを考える」|ワーク 企画コース・制作コース合同
東京生まれ。多摩美術大学卒業、南カルフォルニア大学大学院、埼玉大学大学院文化科学研究科博士後期課程を修了。民間企業にて公共・民間組織におけるアート・コミッション事業に携わった後、社会・地域における芸術文化活動の研究活動に取り組み、2009年現法人を設立。プロジェクト型アートのアーカイブ活動や都市空間を活用したプロジェクト等をおこなう。近年はソーシャリー・エンゲイジド・アートに関する研究会や展覧会等を主催。主な著作に『パブリックアート政策』、翻訳書『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門』、編集『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』等がある。
◾️平田オリザ(ひらた・おりざ)|劇作家・演出家、大阪大学特任教授
講座|8/3「わかりあえないことからはじめる」|ワークショップ
「いま、求められるアートマネージメントとは?」|レクチャー 企画コース・制作コース合同
1962年東京生まれ。劇作家、演出家。こまばアゴラ劇場芸術総監督、劇団「青年団」主宰。城崎国際アートセンター芸術監督、大阪大学COデザインセンター特任教授、東京藝術大学COI研究推進機構特任教授、四国学院大学客員教授。
1995年『東京ノート』で岸田國士戯曲賞受、2003年日韓合同公演『その河をこえて、五月』で、第2回朝日舞台芸術賞グランプリ、2019年『日本文学盛衰史』で、第22回鶴屋南北戯曲賞を受賞。2011年仏国文化省より芸術文化勲章シュヴァリエ受勲。2021年4月開学予定の兵庫県立専門職大学の学長に就任予定。
(写真撮影:青木司)
◾️窪田研二(くぼた・けんじ)|インディペンデントキュレーター/ SNOW Contemporary 共同ディレクター
講座|8/31 社会におけるアートの役割 企画コース
上野の森美術館、水戸芸術館現代美術センター学芸員を経て2006年よりインディペンデントキュレーターとして活動。2012年−2016年、筑波大学芸術系准教授として創造的復興プロジェクトに参加。政治、経済といった社会システムにおいてアートが機能しうる可能性をアーティストや大学、企業などと協働し、様々な文化的フォーマットを用いて試みている。「X-color グラフィティin Japan」(水戸芸術館現代美術センター、2005年)、「マネートーク」(広島市現代美術館、2007-2008年)、「六本木クロッシング2010−芸術は可能か?」(森美術館、2010年)、「Don’t Follow the Wind」(福島の帰還困難区域内某所、2015年-)、「Asian Art Biennale」(国立台湾美術館、2017-2018年)他、国内外の展覧会キュレーションを多数手がける。現在、学習院女子大学非常勤講師、川村文化芸術振興財団理事、(社)アートアンドパブリック協会理事。