Think School 2019 講師紹介vol.4(道外編)
「講師紹介vol.4」では道外からお越しいただく田中功起さん、相馬千秋さん、小泉明郎さんの3名をご紹介させていただきます。
国際的に活躍されている田中功起さんの制作の背景、その実践と経験をじっくり話してもらおうと思います。「距離の思想(仮)」という講義タイトルは、当事者性や共同体についての話、アートの中心地(もしあるとするならば)から遠く離れた札幌で暮らす自分たちにとってもとても興味深いです。
合宿講師(企画コース:相馬千秋さん、制作コース:小泉明郎さん)
企画コースでは、後期のプログラムとして個人で企画を作ります。卒業企画へ向けての第一歩として企画のタネを見つけるのが合宿の目的です。合宿講師の相馬千秋さんはNPOの代表理事、キュレーター、アートプロデューサー、特任准教授と多彩な活動を通じた経験から、企画のタネやアイデアの見つけた、アイデアを企画へ持ち上げる構築法、企画へのアドバイスをいただきます。
制作コースの講師、小泉明郎さんには卒業制作に向けて、がっぷりよつに組んだチュートリアルでじっくりがっつり個々人の特性や興味や問題意識など作品の強度に繋がる部分を深く掘り下げてもらいます。この合宿では、明郎さんからチュートリアルそのものを学べる機会となり、今後の作家活動の礎になると思います。
Think School 2019 講師紹介vol.4(道外編)
◾️田中功起(たなか・こうき)|アーティスト
講座|11/9「距離の思想(仮)」 制作コース
アーティスト。主に参加した展覧会にミュンスター彫刻プロジェクト(2017)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017)、リヴァプール・ビエンナーレ(2016)など。2015年ドイツ銀行によるアーティスト・オブ・ザ・イヤー、2013年ヴェネチア・ビエンナーレでは参加した日本館が特別表彰を受ける。主な著作、作品集に『Precarious Practice』(Hatje Cantz、2015年)、『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局、2014年)、『共にいることの可能性、その試み、その記録-田中功起による、水戸芸術館での、ケーススタディとして』(グラムブックス)など。
(写真撮影:題府基之)
◾️相馬千秋(そうま・ちあき)|NPO法人芸術公社 代表理事/アートプロデューサー
講座|11/30~12/1(予定)合宿「企画を深める」 企画コース ※ 任意参加・別途料金
早稲田大学第一文学部卒業、リュミエール・リヨン第二大学文化人類学・社会学大学院DESS課程修了。横浜の舞台芸術創造拠点「急な坂スタジオ」初代ディレクター(2006-10)、国際舞台芸術祭「フェスティバル/トーキョー」初代プログラム・ディレクター (F/T09春〜F/T13)、文化庁文化審議会文化政策部会委員(2012-15)などを歴任。2014年仲間とともにNPO法人芸術公社を設立、代表理事に就任、法人の経営や各種事業のディレクション全般を行う。2015年フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受章。2016年より立教大学現代心理学部映像身体学科特任准教授。2017年より「シアターコモンズ」実行委員長兼ディレクター、「シアターコモンズ・ラボ:社会芸術アカデミー事業」ディレクターを務めるなど、演劇、美術、社会関与型アートなどを横断するプロジェクトのプロデュース、キュレーションを国内外で多数手掛けている。2017年より「あいちトリエンナーレ2019」のキュレーター(舞台芸術)も務める。
◾️小泉明郎 (こいずみ・めいろう)|美術家
講座|11/30~12/1(予定)合宿「作品を深める」 制作コース ※ 任意参加・別途料金
1976年群馬県生まれ。横浜市在住。チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(ロンドン)にて映像表現を学ぶ。現在は国内外で滞在制作し映像やパフォーマンスによる作品を発表している。主な個展に「捕われた声は静寂の夢を見る」アーツ前橋(2015年)、「Project Series 99: Meiro Koizumi」ニューヨーク近代美術館(2013年)、「MAM Project 009:小泉明郎」森美術館(東京2009年)。主なグループ展に「境界」メゾンエルメスフォーラム(2015年)「フューチャー・ジェネレーション・アート・プライズ2012」ピンチュック・アートセンター(キエフ、2012年)、「リバプール・ビエンナーレ2010」(2010年)、「メディア・シティ・ソウル」(2010年)など。